土地選び。どの地域、どこの町
家を建てられる場所は地球上のどこかです。
地球上のどこかの地面にしか、家を建てることはできません。
(木の上や水面など特殊な例はあります)
土地は絶対必要なんですが、一体どの地域のどこの町に家を建てたらよいのでしょう。「それで、悩んでいるんだ!」という声も聞こえてきそうですね。
土地探しのポイントをお話ししたいと思います。
最初は、家族全員の社会との係わりを分析する必要があります。
家から一歩外に出るということは、社会と係わりあうことになります。散歩なども社会と関係がないわけではありません。道路があり、公園があり、行き交う人々がいます。近所の人であれば挨拶もするでしょう。一歩出た時から社会と係わり合っています。
家から一歩出れば、そこは公共の領域であり、社会と係わり合うということになります。そんな中で、「毎日の行動」という見方をすると職場に行く、学校に行く、幼稚園や保育園に行くなどがあります。
「毎日の行動」という意味で、社会との係わり合いを探し出します。
お父さんを例に考えると、会社からどれだけ遠いか、どんな移動手段があるのか、どれだけ時間が掛かるのかも気になるところだと思います。
お父さんにとっては切実な社会との係わり合いですよね。
お母さんにとっては、スーパーが近くにあるとか。ホームセンターが近くにあるとか。日々の買い物が簡単に出来るかというポイントが気になりますよね。移動手段も車や自転車、歩き、バス、タクシーなどいろいろです。
子供をについて考えると、幼稚園や保育園、小学校、中学校などへの通学が気になるところだと思います。
家族みんなの社会との係わり合いの中から「この辺に住みたい」「この町に住みたい」という基準が生まれると思います。
人にスポットを当てたお話しをしましたが、「良い環境に住みたい」という見方もあります。選択基準が変わってしまいます。
良い環境の意味が難しいですが、「自然の中で子育てをしたい」とか「景色の良い場所に住みたい」と考える人は、社会との係わり合いよりも環境が重要と考える人だと思います。(実は私です)
これはこれで、その人の出した基準ですので良いと思います。
「どこに住むか」は何に基準を置くかで変わってしまいます。いろいろな日常条件や住み心地を踏まえ、どの辺に住みたいかを考える必要があります。
山の中では、環境は良いかも知れませんが、不便です。
町中であれば、買い物がし易かったりしますが、窮屈です。
人によってどんな基準をメインに考えるかで、住みたい場所が大きく違ってしまいます。
どれも正解ですが、どれも問題がないわけではありません。一長一短なので、優先順位をつけながら一番ベターだと思う基準を選択することが良いことだと思います。
又、家族の誰を基準に考えるかで選択基準は変わってしまいます。各々の家族で、複雑な要素の絡み合いとなりますので、一概には言えませんが、「毎日の行動」の中で移動距離や移動手段などが大きなウエイトを占めてきます。
こちらも優先順位をつけて一長一短を考えながら平均になるような選択をする必要が出てくると思います。
どの地域、どこの町という選択をするにあたり、大きな要素として子供の学校、転校という問題もあります。いじめなどもあるのでとても心配だと思います。
子供は親について行くしかないので親の都合の引越しは、良い面も悪い面もあると思います。子供の負担にも目を向け、子供の性格なども考えながら、引っ越しても良い場所を選択しましょう。
そして、家を新築してしまうと他の学校への転校がなかなか出来ないということも頭の隅に置いておきましょう。
●これから家を新築される方へ
家を建ててしまうと、その場所からなかなか他へ移るということが出来なくなります。これは隣の人が変わった人だったとしてもです。住みたい場所が見つかったらどんな地域性があるのかも調べる必要があると思います。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、住みたい場所の良い所悪い所を箇条書きにするということです。
箇条書きにしたものに順番をつけて、点数とします。その点数を候補地で比較してみます。絶対的な基準ではありませんが、迷った時の判断基準になると思います。
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